平座金(ワッシャー)
| 別名 | 平ワッシャー、ワッシャー （表記の場合「W」と省略される場合もあります） |
| 英語名 | Plain Washers, Washers |
| 中国語 | 平垫圈 |
| JIS | JIS B 1256 |
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*ここでの別名・英語・中国語名共に一般的な名称ですが、使われ方が違う場合もありますのでご注意下さい。 |
平座金(ワッシャー)の特徴
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平座金(ワッシャー)は小ねじやボルトなどを締め付ける時、座面と締め付け部の間に入れます。鉄やステンレス製以外にもゴムやシリコン、プラスチックなどの素材もあります。これらは材料を傷つけないようにしたり、機密性を高めたりする効果があります。一般的にワッシャーというとこの平座金の事を指します。 |
金属製の平座金(ワッシャー)はよく見ると二つの面で微妙に形状が違います（便宜上表裏と呼びますが、正式名称ではありません）。 角が取れている側と角が立っている側がありますが、切削加工ワッシャーや樹脂ワッシャーなど、両面が同じ形状をしているワッシャーもあります。 平座金(ワッシャー)の表裏どちらを部材側にするかですが、見た目が若干良い表側を人の目につく外側にする事が多いでしょう。 |
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平座金(ワッシャー)の種類
平座金(ワッシャー)には特殊な寸法を含めると非常に多くの種類が流通しています。一般に流通している規格品でも旧JIS規格とISO規格(新JIS)があり、更にみがき丸（大ワッシャー）と小型丸（小ワッシャー）に分けられ微妙に寸法が違います。 しかし、よほどの事が無い限り、旧JIS規格とISO規格の製品を寸法上の理由によって使い分ける事はありません。ISO規格の規格の方が新しい規格でこれから流通性が大きくなる事を考えれば、ISO規格に統一して使用する方が後々の事を考えればよいかもしれません。
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平座金(ワッシャー)の用途と役割
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平座金（ワッシャー）は部材の穴や溝の部分にナットやボルトの頭がめり込まないようしたり、穴径がボルト径に比べて大きい場合に座面を安定させる場合などに使用されます。また、平座金(ワッシャー)をかませる事で広い面積で部材を押さえつける為ゆるみ止めにもなります。 平座金(ワッシャー)は様々な場所に使用されており誰でも知っている部品にも関わらず、意外とその本当の役割を知らない人が多い部品でもあります。 |
その他にも金属製ではなくゴムやシリコン・樹脂などの平座金(ワッシャー)が使用される場合もあります。 これらの材質の平座金(ワッシャー)の役割は金属製とは違い、気密性を高めたり、部材を傷から守るといった目的で使用されます(右写真)。 |
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平座金(ワッシャー)の代表的な規格の寸法（サイズ）
| 呼び径 | 旧JIS規格 | ISO規格(新JIS) | ||
| みがき丸 (大ワッシャー) |
小型丸 (小ワッシャー) |
みがき丸 (大ワッシャー) |
小型丸 (小ワッシャー) |
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| 内径(d)×外径(D)×厚み(t) | ||||
| M2 | 2.3×6×0.4 | 2.3×4.3×0.4 | 2.2×5×0.3 | 2.2×4.3×0.3 |
| M2.3 | 2.6×7×0.5 | 2.6×4.6×0.4 | 2.5×6.5×0.5 | 2.5×4.6×0.5 |
| M2.6 | 2.9×7.5×0.5 | 2.9×5×0.5 | 2.8×6.5×0.5 | 2.8×5×0.5 |
| M3 | 3.3×8×0.5 | 3.3×6×0.5 | 3.2×7×0.5 | 3.2×6×0.5 |
| M3.5 | 3.8×9×0.5 | 3.8×7×0.5 | (3.8×9×0.5) | (3.8×7×0.5) |
| M4 | 4.5×10×0.8 | 4.5×8×0.5 | 4.3×9×0.8 | 4.3×8×0.8 |
| M5 | 5.5×12×0.8 | 5.5×10×0.8 | 5.3×10×1.0 | (5.3×10×1.0) |
| M6 | 6.5×13×1.0 | 6.5×11.5×0.8 | 6.4×12.5×1.6 | 6.4×11.5×1.6 |
| M8 | 8.5×18×1.6 | 8.5×16×1.2 | 8.4×17×1.6 | 8.4×15.5×1.6 |
| M10 | 10.5×22×1.6 | 10.5×18×1.6 | 10.5×21×2.0 | 10.5×18×2.0 |
| M12 | 12.5×26×2.3 | 12.5×22×2.3 | 13.0×24×2.5 | 13.0×21×2.5 |
| M14 | 15.0×30×2.6 | 15.0×26×2.3 | 15.0×28×2.5 | 15.0×24×2.5 |
| M16 | 17.0×32×2.6 | 17.0×30×2.6 | 17.0×30×3.0 | 17.0×28×3.0 |
| M18 | 19.0×36×2.6 | 19.0×32×2.6 | 19.0×34×3.0 | 19.0×30×3.0 |
| M20 | 21.0×40×3.2 | 21.0×36×2.6 | 21.0×37×3.0 | 21.0×34×3.0 |
| M22 | 23.5×44×3.2 | 23.5×40×3.2 | 23.0×39×3.0 | 23.0×37×3.0 |
| M24 | 25.5×48×4.0 | 25.5×44×3.2 | 25.0×44×4.0 | 25.0×39×4.0 |
| (M27) | 28.5×52×4.0 | 28.0×50×4.0 | 28.0×44×4.0 | |
| M30 | 31.5×58×4.5 | 31.0×56×4.0 | 31.0×50×4.0 | |
| 単位(mm) 括弧で括られたサイズは別規格で同一寸法になります |
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通常規格品の平座金(ワッシャー)を表現する時には「材質」「表面処理」「平座金(ワッシャー)の種類」「呼び径」で表現する場合が多いと言えます（例；「ステン生地」ISOみがき丸Ｍ12」の場合、材質「ステンレス」,表面処理「無し（生地）」「ISOみがき丸ワッシャー)」の呼び径「M12」となります）。また平ワッシャーの場合「内径(d)×外径(D)×厚み(t)」ではなく「呼び径(d)×外径(D)×厚み(t)」で寸法指定をする場合もあります(例：「4.5×10×0.8」を「4×10×0.8」と表記)。
